コロラド ベイル。10月に5回の雪降り、一昨日の雪もなかなか降ってくれて、現在46コース、258ヘクタール(ご参考にルスツ236ヘクタール)、滑走可能。
そして今晩からまた雪が来そうで、、
なかなかのグッドスタートをきっているベイルです。
ベイルやカッパーマウンテンには感謝祭連休中と言うこともあって賑わっています。いろんな人種の(アメリカだからね)スキーヤーやスノーボーダーを見ていて、
フト、思った、、
日本、アメリカ、ヨーロッパ、カナダにある各ウィンターリゾートの本当のお客さん「国籍・人種」は誰なんだろう?
日本のウィンターリゾートにとって、
やはりいちばん大切なのは?
日本人のお客様。
すみません、、当たり前すぎてお話しにもならない、、
オレが毎日滑っているベイルの話しをしましょう。
トップリゾートとしてアメリカ・カナダ北米のみならず世界各国からお客さんが訪れるベイル、
でも海外からのゲストの割合は5%以下なんですよ、実際。
ベイルにとっての1番の外国人ゲストはメキシコ人。相続税(ギフト税)がないメキシコのブルジョア上級階級は果てしなくお金を持っている人多い。
彼らにとって安全で快適にウィンターを楽しめるベイル、ビーバークリーク、アスペンは絶好のリゾート地、
のみならずリゾート地の不動産物件が安定の価値、というより不動産価格全然下がらず、、上がる一方。だからメキシコのペソで高級リゾートの不動産物件 買う。
ベイルの宿泊とかリフト券料金とかの物価高はそんなメキシコからの富裕層お客さん価格とも言えるんじゃないか?と思うほど、メキシコ人が目立つ週もある。
しかしシーズン全体で見るとやはりアメリカ人ゲストがメイン。
ヨーロッパに目を移して、スイスはシェルマット。
ウィンターシーズンにツェルマットを訪れるお客さんの数、260,875。(こちらのサイトを参考にさせていただきました)
その80%の方が5日滑るとしたら?
1,043,500人の方々が山で滑る。
(ちなみにベイルは1,600,000人超え。)
その中でツェルマットを訪れる外国人はおよそ40,000人。陸続きの他国に囲まれているツェルマットでさえ全体の15%に過ぎない。
ツェルマットの現地スキースクールのスイス人インストラクターにオレが聞いたときも、外国からのお客さんは全体の10%くらいかなぁ〜と言っていたな。
そのイントラは夏にイギリスに2カ月行って語学研修を受けた、それも自費で。
英語が話せるとご指名レッスンが入るようになってチップが良いアメリカ人とかをお世話出来るから。だってさ。
ところでSAJとかSIAの正指導員で、インバウンドのゲストが増えて来ているからシーズンオフに英語や中国語を海外で習うインストラクターはいるのかな?
その英語発展途上のインストラクターと滑った5日間、貧乏なオレはプライベートレッスンなぞ頼めるわけではなく、ツェルマットスキーウィークと言う、宿泊とリフト券、スクールによるガイド付きのお得なパッケージを使ったのだけど、オレ以外の6人のゲストはみんなスイス人、英語話せるのは銀行勤めの二人だけ、後はスイスジャーマンのみ、英語話せない、、
ヘェ〜 スイス人みんな英語話せるわけでは無いんだ、、と。
そしてスイス人とても我慢強い。
シールを付けて山を歩くような日があったんだけど、みんな黙々と登る。
皆さん スイス人 強いね〜!
とオレが言うと、スイス人は他の人が休もう と言わないかぎり自分でそれを言わない性格なんだ。誰かが休もう、と早く言ってくれたら嬉しいんだけど、、😅
吹雪いても同じように、
誰かが、中に入って休憩しよう!と言うかぎり絶対に中に入らない。応募型のスキーウィークなんだけどグループ内での意地の張り合いが見てて笑えました。
そんなスイス人性格が分かってから、休もう!お茶しよう!とオレがすぐに言うようになってから、グループに笑顔が戻るようになって、、
また、パウダーとか素晴らしいバーンを滑っても楽しいのか?楽しくないのか?表情に出さないスイス人。オレがハデに転んだときだけみんなゲラゲラ笑っていたけど。
アッ 話し 飛びましたね。
オレが言いたいのは、、
北米やヨーロッパを見回しても各国のウィンターリゾートのお客様はやはり自分の国からのお客さんが1番多いということ。
インバウンドのお客様が増えて、イエ〜ッと喜ぶだけでは無くて、もしこの外国からのお客さんが来シーズンから来なくなったら?
とシミュレーションをしておくことが大切だと思う。
アメリカと中国間で起きたように、ある日いきなり関税アップ!と前触れ無くいきなり貿易戦争が起きてもおかしくない。
中国が日本との貿易経済戦争に突入、日本への観光ビザストップ、それも来週から!
なんて事になってもオレは驚かない。
実際に韓国からの観光客 たかがここ数ヶ月で激減しましたよね。
オーストラリア人、20年前はコロラドに良くきていたのに今は限られた数になってしまって、その代わりに日本に多く行くように。
外国人ゲストは為替変動や行き先の物価にとても敏感、安くてまぁまぁのところがあればすぐにそちらに浮気する。
逆に言えば、
インバウンドの追い風を受けてヒトとカネが動くようになった今でこそ、もっともっとスキーやスノーボードをする日本人愛好者を増やして、山まで足を運んでくれたお客さんが一人ひとりが満足して、また山に帰ってきてくれるように、、
そんな努力をこれからも続けないと、、
日本人がもっと減ってしまって、
海外からのインバウンドも減って、、
そんなダブルパンチが来たらゾッとするのはオレだけじゃ無いと思う。
願わくば、そんな雪大好き日本人がもっともっと増えて、海外のスキー場にも興味を持ってくれて、ベイルやアスペンに来てくれたらなぁ〜。
と白い雪と真っ青な空をみて思う現地ウィンターリゾート旅行代理店の代表のオレなのです。