日本のウィンターリゾートの皆さん ご準備ください!エピックパスとアイコンパス。

雪が降った翌日の土曜日のベイル。9:30には有料立体駐車場が満車になりお昼前のミッドベイルはこの賑わい。おそらくこの日だけで1万人以上の来場。

今2021~22シーズンのエピックパス販売数が発表されました。

その数 2,100,000枚、、

読み違えではありません、210万枚。

昨シーズンの販売数の79%増し、、
スンゲ〜な、、とただ途方に暮れるような数で、、

コロナ渦 屋内でジッとしていたのでその反動とか(その割にはまだコロナバンバン猛威を放っていた昨シーズンにも思い切りウィンターリゾートにお客さん来ていましたが)、
今シーズンは各エピックパス(日券も含めていろんなエピックパスの種類があります)の料金を20%下げてお買い求めやすくしたとか、

いろいろな要因がありますが、根底には今回のコロナの影響でアメリカ国民多くが野外でカラダを動かすアクティビティに以前より目を向けている、、と言う事に尽きる、と思うな。

この夏も今までより川に出る釣り人や、ハイキングを楽しむハイカーも、ズ〜ンと増えた。
オレの釣りのお客さんの一人がマウンテンバイクのメーカー社長なんだけど2022年モデルだけではなくてその次の2023年モデルも既に売り切れ状態、、なんだと。

話し ウィンターに戻してのエピックパス。

エピックパスには白馬バレーとルスツを5日間スキーづつ、計10日間日本で使える、と言うボーナス特典も付いている。

昨シーズンのアメリカのリゾートは例年より雪が降らなくて、そして今シーズンも(アラスカを除いては)まだしっかりとした降雪は無い、、

これはパウダー命のアメリカ人スキーヤー・スノーボーダーにとってはツラい、、とても。

そんな中SNSでいろいろと流れてくる日本でのパウダーショットやビデオ、、

もうアメリカ人みんなは日本にさえ行けば腰までのパウダーが毎日降っている、、と思いこんでいる雰囲気がパンパン感じられる、ほど。

イヤイヤ 確かに降るときはしっかりと降るけど毎日でもないんだよ、、
降ってもすぐに溶けてしまうときもあるし、強風でリフト動かせない日もあるし、、
と彼らの期待値をちょっと下げ方向に誘導するんだけども、、
もうこちらアメリカ側はニホンのパウダーしか夢見ていなく、、

コロナがはじまる前のお話し、、

エピックパスやアイコンパスの特典を使って日本まで滑りに行ったアメリカ人とお話しすると、、
「残念ながらパウダーは1日か2日しか当たらなかったけど、それでもまだ必ずニホンに行くよ!」
とそれはそれはみんな目をキラキラさせて良子ちゃんやオレに話してくれていた。

マァ基本的ポジティブなアメリカ人、
たとえお目当てのパウダーを存分に楽しめなかったとしても日本へのスキー・スノーボード旅行が楽しかったようで、、

パウダーがなくても、食べるもの全部美味しくて、温泉の良さにも開眼して、日本国に張り巡らしたインフラの充実度、ゴミが少なくてきれいにしている、接する日本人の優しさ、物価がアメリカと比べて安いのですべてにお得感を感じる等など、アメリカには無いニホン特有の雰囲気と文化にハマって 「また必ずニホンへ!」の発言になるようで。

そこで今シーズン210万枚売れたエピックパス。
(210万枚の全てにニホン特典が付いているわけでは無いのですがその数を割り引いても)
相当数のアメリカ人そしてオーストラリア人パスホルダーがコロナ鎖国を解禁した際に日本を訪れることは間違いない。

オマケにエピックパスの対抗馬でもあるアイコンパス。
アイコンパスはオーナーがそれぞれ違うリゾートが集合して運営しているので正確な販売数は公表しないのですが、やはり相当な数のアイコンパスが売れている。
オレがザッと予想するにその数 約120万枚。
もちろんアイコンパスもニセコユナイテッドで5日間使える特典付き。

エピックとアイコン、合わせて330万枚。

そのパスホルダーの1%が日本に行く、と考えても?
約33,000人のアメリカ人が日本に行く、事となり、、
33,000人がそれぞれ最低5日間滑ったとしても累計165,000人の入場者を見込むわけで、、

アメリカ人お一人様が日本まで滑りに来るとなれば約145億円相当の経済効果も見込める。(33,000人 × 4,000ドル と安めに見積もっても)

以上のお話しはあくまでもアメリカのエピックやアイコンパスを持っているアメリカ人だけに限ったことで、プラス中国、台湾、シンガポールなどのアジア各国から、そしてノルウェーやスェーデンの北欧のウィンタースポーツ愛好者たち、も加わると??

マジですごいことになる、なと先週土曜日のベイルの混雑を見て改めてそう思ったのです。


エピックパスのサイト 日本語 英語
アイコンパスのサイト 日本語 英語

新しいタイプのホテルを見てきました。Gravity Haus グラビティ ハウス

今までワシントンDCのマンダリンなどの7件の高級ホテルを渡り歩いてきたホテルマンのアンディさんがグラビティハウスの立上げに参加、したことにまず驚かされたのです。

盛り上がっていますね〜

この話題、高級ホテル50箇所、、。

オレはハコを作ってもそこで働くヒトをど〜すんのよ?と思っちゃうんですけどね。金持ち相手のホテルは、それなりの人材が必要ですよ〜。

これから日本は観光に力を入れていくなら、スイスに既にあるようなホテル大学 みたいなものを「国立」で作ってしまえば良いのに、、
時間がかかるようでも、結局 人材を育て上げてあげていったほうがインバウンドゲストをもっと多く受け入れられる効率は良くなると思うな。
なにしろ、ハコの前にヒトだと思うのです。

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日本にいる外国人インストラクターを見て思った、、

ベイル 3番リフト降り場にあるバーベキューが売りのワイルドウッドレストラン。
ベイルリゾーツが経営しているので無料のお水一杯でダラダラしていても全然O.K.なのが嬉しい。

最近、日本の山で外国人が外国人のためのスキー・スノーボードスクール またはガイドサービスやっていますよね。

スキー場によってそれぞれシステムが違う、と思うのですが、、

あれって日本では誰でも簡単に始められるものなのでしょうか? “日本にいる外国人インストラクターを見て思った、、” の続きを読む

海外からの山岳リゾートへの投資、、賛成?反対?

ビーバークリークのリッツカールトン51%はベイルリゾーツ、49%はリッツカールトン所有。

昨今のニセコに見られる高級ホテルやコンドミニアムの建設、
そして奥志賀にも新しいリゾート設備が建設予定と、、

オレはこの動きは?

好きではない。
なんかスッキリとしない、心から喜べない。

なんでだろう? “海外からの山岳リゾートへの投資、、賛成?反対?” の続きを読む

やはり大切なのは日本人。

2019年3月にベイルにて撮影

コロラド ベイル。10月に5回の雪降り、一昨日の雪もなかなか降ってくれて、現在46コース、258ヘクタール(ご参考にルスツ236ヘクタール)、滑走可能。
そして今晩からまた雪が来そうで、、
なかなかのグッドスタートをきっているベイルです。

ベイルやカッパーマウンテンには感謝祭連休中と言うこともあって賑わっています。いろんな人種の(アメリカだからね)スキーヤーやスノーボーダーを見ていて、
フト、思った、、
日本、アメリカ、ヨーロッパ、カナダにある各ウィンターリゾートの本当のお客さん「国籍・人種」は誰なんだろう?

日本のウィンターリゾートにとって、
やはりいちばん大切なのは? “やはり大切なのは日本人。” の続きを読む

山・人・箱 そしてアスペン。

アスペン 町とスキー場の近さに注目。

アメリカ コロラド州にアスペンという山々のどんつきにある小さな町があります。

1880年代、今から140年前アメリカで起きたゴールドラッシュ時にはその銀が取れたアスペンに5,000人が住んでいましたが、1893年アメリカの大不況と、それまでの銀本位制から金本位制に変わったために銀の価格が暴落し、少しづつ人口が減り1930年には700人に、、
ゴールドラッシュの盛況から過疎化へ、、ふつ〜の山あいにある小さなちいさな町となりました。

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アメリカ カナダスキー場昔ばなし 不動産開発はいいのか?わるいのか?

ウイスラー・ブラッコムのパウダーを攻める?メイ吉。

(日本昔ばなし 市原悦子さんと常田富士男のお声でどうぞ)
むかしむかし、でもない 2017年までカナダとアメリカ 北米でリゾート開発をやっておったイントラウエスト(爺さん)と言うスキーリゾート会社があったとさ。

はじめは1976年に始めた ち〜さな不動産開発をやっておった爺さん、空き地を買ってはそこに家やショッピングモールなどを作ってはそれを売って静かに暮らしておったと、、

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