このスナック菓子とパスタソースに共通することとは?

この写真のスナック菓子とパスタソースに共通することは何でしょう?


ヒントは、、、、

こちらの写真。


カルピスにはAsahi 、豆腐には House って書いてありますよね。


そう、これらの食品はすべてアメリカで売られている日本メーカーの商品なのです。

緑の豆のスナック菓子はカルビー、トマトソースはミツカンです。


少子高齢化が進む日本では、将来の内需の拡大は見込めないため、各社アメリカのみならず世界に進出しています。サントリーのジムビーン買収や、セブンイレブンの米ガソリンスタンドチェーン買収などは大きな話題になりましたね。

私の同級生にも、入社時は海外事業には興味なかったのに、時代の流れで海外担当になり世界中をとびまわっているサラリーマン達がいます。

そんな彼らもコロナ禍で出張自粛中。駐在員として各国に派遣されている本社社員さんたちも、日本への出張は見合わせざるを得ない状況。
日本ーアメリカの場合、アメリカに来るのには隔離はないのですが、日本帰国後の自宅待機要請がネックとなっています。


経団連が8月に「ワクチン接種者の日本帰国時の隔離免除」を提言しましたが、そこには「このままではマズイ」という経営トップの危機感が感じられます。

ミツカンのパスタソース、以前はうちの近所のスーパーの棚の数段分、各種取り揃えて並んでいたのですが、今週買いに行ったときは数種類しかなく棚1段分にも満たない売り場面積でした。

マーケティング、営業、物流、さまざまな要因があるでのしょう。日本から社員が行けないので現地スタッフに任せきりにせざるを得ないことや、日本からの出張ができないので顔を合わせた商談ができないことも理由かもしれません。

このままミツカンの米国事業が尻すぼみになってしまったら、、、? それは日本の本社の業績にも影響を及ぼすでしょう。企業業績の悪化は、従業員の賃金や政府の税収にも影響しますから、最終的には日本経済全体へもつながります。ただでさえ社会保障額が拡大している日本で、賃金や企業からの税収が減るということは、既に定年退職されている方にもその影響が波及するかもしれません。


海外市場や海外サプライチェーンと密接につながっている日本経済。
自分自身は海外には行かない、という日本人でも、その人の生活は国際的なモノや人の流れがあって成り立っているのです。


日本のワクチン接種率は8割達成も目前。遅れて始まったのにも関わらずアメリカの接種率をはるかに越えました。
鎖国していたオーストラリアではワクチン接種率の上昇を背景に入国や待機ルールの緩和が発表され、首相の発言ではワクチン接種済の自国民の自宅待機期間は日本より短い7日間になる見通し。
一方、残念ながら、日本では今後のロードマップすら提示されていません。


ワクチンだけではコロナは終わらないこともわかりましたが、今の日本の状況は、日本という国の力が低下する危機であるということだと私は感じています。

By Ryoko Omori

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