「40才からのスキーヤー」も動画はこれで最後です。今まで動画を見ていただいてありがとうございました。
以下「40才からのスキーヤー」からの一部転載です。
ご存知でしたか?
日本のパウダーは世界でもNo. 1 の量だと言う事を。 今やその世界でも積雪量一番のパウダーを滑りたいだけのために世界中からスキーヤーが日本を訪れているのです。逆に言えば日本で滑っていてパウダーを滑れないとスキーの楽しみが半減してしまうことも、、
このセクションでは、 どうしたらパウダーを楽しく滑れるか? をご紹介したいと思います。
パウダー新雪を楽しく滑るために40才のスキーヤーが最初にしなくてはいけないことは??
パウダー用のファットスキーを買う事、、笑。
いや それは極端なお話しとして、、しかしこの10年でパウダー用のスキーは進化したのも事実です。2009年当時、最初はジミーも ケッ!こんなオモチャ と思っていたファットスキー、これを書いている2014年シーズン、5年後、確実にファットス キーは良くなっています。ファットスキーとは、太ったスキー。スキーの幅が10セン チ、またはそれ以上、今では14センチもあるようなブッ太いスキーもお店に並ぶように。
どのように良くなっているか?
パウダーの中で安定感が増し、 回しやすくなり、ました。
スキーが雪の中に深く埋まれば埋まるほどスキーと足への抵抗がかかりターンが難しくなる、のがパウダースキーの厄介なところ。ファットなスキーはいままでの幅65ミリ前後の普通のスキーではガッツリと雪の中に潜ってしまって動かなくなってしまうようなときでも、その太さのおかげでそれほどスキーが埋まらないようになっているのです。
また こんな太いスキー回せっこない と思わせるほどの外見ですがスキーの前と後ろがソリのように反っていて実際には滑走面とスキーが接しているところは短いので逆にスキーを振り回しやすい、というデザイン、ロッカーと呼びます。逆さまに地面に置いた雨傘のイメージだとわかりやすいでしょうか? 傘の柄のところをクルッ と回すと全体がクルクルまわる、、ので見かけによらず方向を変えやすいのです。
以上の理由でパウダー用のファットスキーは、
パウダーの中でも出来る限りグルーミング圧雪された環境に近い感覚フィーリングでターンが出来る。
逆に言えば、
グルーミング圧雪された状況でちゃんと滑れないとパウダーでもちゃんと滑れませんよ、と言う事です。それでは、グルーミング圧雪された状況でちゃんと滑れないと、、とはどういう意味か?
それはちゃんとパラレルターンが、圧雪されたグルーミングされた整地で、出来るかどうか?なのです。履いているスキーがスタンダード(足下幅65~80mm)なものででもファット(90~120mm)でも関わり無く。
ここでもう一度 おさらい、、 パラレルターンってなに? 「両スキーが揃ったままターンをする」 右スキーと左スキーが 同じタイミングで、
同じ方向に、
回しこむことが出来て、
その結果、 よそから(客観的に)見て両方のスキーが揃っているようにみえる、それが真のパラレルターン。
整地でちゃんとこのパラレルターンが出来ないと、スキーと足への雪の抵抗が 増える難しい状況の中でのパウダーでのスキーターンなぞ望むべくもないのです。
厳しいようですが、、これが現実、ごめんなさい。
パウダー用のファットスキーを履けば簡単にパウダーを滑れますよ~、 このファットスキーを履かなければパウダーは滑れませんよ~、、
全部ウソです。 正解は?
スキーの回しこみが両足で同時に出来ないとパウダーは滑れませんよ~ です。
たしかに沈みにくく、コマのように回しやすく設計されているファットスキーは パウダーの中ではなかなか頼りになる相棒となり得ます。それほど積もっていないパウダーや緩斜面でのパウダーやコロラドに降る軽い雪質のパウダーなどでの簡単なコ ンディション下ではスキーを回しこめていない なんちゃってパラレル でもファツトスキーでごまかすことが出来るかもしれません、、が、難しいコンディションではやっぱりうまく滑れません。そう今のカービングスキーで圧雪バーンを滑るとなんちゃんてパラレルでも快適に滑れますが急斜面やコブ斜面のように厳しい場面ではボロが でてしまうように。
と、言う事は、、
やっぱり40才のスキーヤーがマスターすべき、スキーの基本、であるスキーの真ん中に乗ってスキーを回しこめ、ないといくらファットスキーの恩恵を受けたとしてもそれにも限度があるのです。もっと厳しい状況であるパウダー下では楽しく滑れませんよ、なんとか滑ってくるだけ、、になってしまいます。
なんとか滑ってくるだけ、、と言うのは40才からのスキーヤーの目指すところではありません。
とは言え、、
パラレルが出来ないから、スキーが回しこめないからパウダーがちゃんと滑れないんだ!と目の前でパウダーに埋もれている生徒さんにどなっているインストラクターは食べて行けないので、ここでお試しいただきたいドリルをいくつか。
斜滑降ジャンプ パウダーの中でのホッケーストップ 斜めスタートからまっすぐスタートでホッケーストップからのジャンプターンの前に軽くジャンプ。
これら全てのドリルがパウダーと言って特別なものでしょうか? いいえ、全部 以前のセクションでご紹介した基本テクニックなのです。 是非お試し頂きたいのがこれら基本ドリルをやっているときに、足を開き気味にしたり閉じ気味にしたりの2通りでやってみることです。 いかがでしょうか?
パウダーの中では片足を別々に動かすより、ちょっと両足を閉じ気味にして、両足をいつも同時に一緒に動かした方が楽にターンが出来ると言う事がお分かりになると思います。
これはなぜでしょうか?
雪からの抵抗が強いパウダーの中では一本の足より二本の足の方がその抵抗に耐えられるから?いいえそれはまちがっております。抵抗を受け止めるだけなら足を開いた方が良い、それも前後に。綱引きのときのスタンスはちょっと足を前後させて いますよね?
答えは2つあります。
ひとつは足を閉じ気味にした方が両足を同時に同方向に動かしやすいから、なのです。もうひとつは両足を閉じ気味にした方が「圧」を感じやすいからです。
パウダーを滑る際の「圧」については「 シニアスキーヤーのためのコブ・パウダー レッスン」をどうぞご覧頂ければと思います。(2014~15シーズ発売予定 注:まだ書いておりません、、)
パウダーの難しいところはまだあります。
それはパウダーの中では厄介なことに、スキーがずれない、、ということ。 横滑りは?これもムリ 笑。スキーをずらそうとしても雪からの抵抗が多いパウダーではスキーのテールが開きだしてくれないのです、、となればスキーの方向を変えるのにはスキーの回しこみ、しか方法がなくなる。それも圧雪バーンに比べればすんごい抵抗力がスキーにかかっている状況で、、
そうパウダーの中でターンをする、深いパウダーからの抵抗がもっとスキーにかかって簡単にスキーが曲がってくれない、という難しい状況の中でパウダー専用の秘訣はなく、ちゃんとスキーの真ん中に乗って回しこむ、という基本の中の基本が出来 ているか?どうか?を再確認するところでもあるのです。
はじめは、 パウダーの中で斜滑降をしてみて両足とスキーかかる抵抗になれる。 スピードが出ないように斜めスタートで「し」の字ターンをしてみる。 慣れたらまっすぐスタートでスピードを上げての「し」の字ターン。 斜滑降をして「し」の字ターンを連続しての大きなターン。 大きなターンからターン弧を小さくしていってのショートターン。 これが無理のない40才からのスキーヤーのためのパウダー攻略プログレッショ
ンです。うまくいかないときにはこまめに小さなジャンプを繰り返してスキーの真ん 中にちゃんと乗っているか?どうか?をご自身で確認しながらパウダーを滑って見てくださいね。
スキーデジタル教本「40才からスキー」からの一部転載です。
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