まずは上の動画を見ていただきたい、、
アメリカ女子エースのミケエラ シフリンのアメリカ・コロラド州のカッパーマウンテンでのダウンヒルトレーニングの様子、今週はじめに撮ったもの、、
この動画を見てあなたはどう思いましたか?
日本人選手達をここで滑らせてあげたいな〜。
と思った方、アルペンスキーに愛がありますね。
えっ?!
11月でUSチームはこんないい条件でトレーニングしているの?
と思った方、弱い日本アルペンスキーチームをいつも応援している方。
オレは両方とも、、
日本選手を滑らせてあげたい気持ちと、
こうやって少しずつすこしずつ日本アルペンスキーチームは世界から「差」をつけられているんだな、、という思い。
寂しい、し、悔しくもある、、
しかし、悔しい思いをしてるだけでは何も起きない。
オレと良子ちゃんでできる限り、小さなことでも100%やって日本のアルペンスキー、アルペンスノーボード、フリースタイルスキー&スノーボードのことをここコロラドでサポートしたい、、といつも思っている。
今カッパーマウンテンでトレーニングしている日本からの各チームはとても良いトレーニングバーンで練習しています。
プラス、今シーズンからカッパーマウンテンにはスピードコースの隣に新しくテクニカルコースを設定、全滑走標高差600m、最大傾斜34度、ご希望であれば水散布済み(インジェクションではなく人工雪用の配管からホースにての散布)、はナショナルチームで無くても使用料をお支払いして頂ければどんなチームでもご利用いただけるようになっている。
その大会バーンにもなる、新しい素晴らしいバーンで日本選手にもトレーニングをしていただきたい、との気持ちでカッパーマウンテンに交渉、今カッパーマウンテンに来ている日本チームは新しいテクニカルコースでもトレーニングができるようにアレンジしました。
気になるコース使用料は?
2時間30分で1,100ドル 12万円。
えっ? そんな高い料金払えない、、と思われる親御さんいらっしゃると思います。
これもご安心頂きたい。
カッパーマウンテンのご厚意で5日間、通常料金の約40%で貸し出してくれるように交渉済み、なのです。
オレは常々コーチの職務はトレーニング環境整備が50%以上だと思っています。
選手のレベルがまだ低いのなら環境よりも技術や身体作りの指導が大切に。そうレベルが低いジュニアはたとえ標高差200mの小さな山でも適切なコーチングを受ければその才能を十分に伸ばすことが出来ます。そしてスキーって面白い!もう1本滑ろう!とリフトが止まるまでチームメイトと笑いながら楽しむような雰囲気作りが大切だと思うな。
実際、過去に活躍した名選手の出身スキー場はおどろくほど小さい山であることが多い。
そして選手のレベルが上がれば上がるほど、選手のためにトレーニング環境を整えてあげるのが重要な仕事になってくる。
世界で戦えるレベルまでになれば、トレーニング環境整備と同時に旅程作成、選手とスタッフ旅行準備、旅程に合わせた備品輸送、各スキー場との打ち合わせ、等などのロジスティクスも重要になってくる。
この世界レベルになると、雪上でのコーチングはテクニカルコーチに、フィジカルはトレーナーさんに、食事は栄養士さんに、スキーの手入れはサービスマンに、とそれぞれ仕事を分担して、
ヘッドコーチの仕事はどちらかと言うと年間を通してのスケジュール組み立て、参加予定大会の選択、予算案、費用支出管理そして旅行手配をする旅行代理店のようになってくる。
と、なれば?
カッパーマウンテンにトレーニングに来る120名前後の日本選手の宿泊、トレーニングバーン確保、デンバー国際空港からカッパーマウンテンへのシャトルバス手配、食事手配、病人怪我人の世話等などのぜ〜んぶを一人で手配している良子ちゃんこそ、
日本が誇れる 真のスーパースキー&スノーボードコーチ、とも言えるでしょう。
(陰では ラスボス とも言われておりますが)
オレ?
ただ毎朝山に上がってみんなのトレーニングを見て、今日も怪我人が出ないように、みんないい練習ができるようにと祈るだけ、、
の日本アルペンスキーを応援しているただのファンなのです。
クーパーマウンテンですよ
Copper Mountain=カッパーマウンテン
Ski Cooper=スキークーパー
ちなみにクーパーマウンテンという「スキー場」はありませんよ。