先行動作?普段の生活では全く意識しないその動き、ですがこれがなかなかのキモなのです。今回は解説が長い、、😅
以下デジタルスキー教本「40才からのスキー」から一部転載です。
この先行動作というのがクセモノでございまして、、
なぜ曲者なのか? というと我々が日常生活を送る上で先行動作という動きを意識しないからでございます。実は歩いたりするときにこの先行動作はやっておりますが意識無しでやっ ているわけでして、、
たとえば、、
階段を下りるときに、足よりも先に身体を階段に落としこみながら前傾姿勢で階段を駆け下りていく方は電車に駆け込もうとする方はなかなかいらっしゃらない。笑。
いつも腰そして上体は両足の真上にありますよね、そう平地であろうとも、斜面であろうとも、立っているときに我々の重心は両足の上にあります。あっ ここでは 身体の重心=腰 と乱暴に話しを進めていきますね。
スキーを履いて滑らずに雪の上に立っても両足の上に腰があります。
ところがどっこい、
スキーが斜面を滑り始めると話しが変わってきます。 まっすぐに滑る直滑降とかななめに滑る斜滑降だと、滑っているスキーと腰の位置が変わらないので足の上に腰がある、ということを確認しやすい。確認の方法はスキーの上で軽く5ミリほどジャンプしてみるといいでしょう。簡単に楽にジャンプ できるポジションがスキーの基本ポジション、そのポジションが一番簡単に効率よくスキーを動かせるだけではなくて身体にも余計な負担がかからないからです。
でもターンをしてスキーの方向を変えていくとそこに、遠心力とか慣性とか雪からの抵抗とか、いろいろな自然からの力(ここでは総じて外力と呼びます)がかかってきて話しが面倒なことになってきます、、ここでもどんな風に面倒にややこしくなってくるということはスルーして、、
まぁ簡単に言うと、スキーが動き始めたりターンをするとスキーと腰の位置の微調整が必要になってくる、のです。
この微調整はだれがやるのか?
他でもないご自身でやっていただくわけで、、この動いているスキーに対する重心の位置調整のひとつ、それも大切な位置調整が、先行動作というものなのです。
あ~ 講釈が長過ぎましたね、ごめんなさい、、
これを雪が降っているときに雪上でやられると、、身体が冷えてきて面白くない! 理屈は理解するに超した事はありませんが、、実際の山の上では先行動作はこう説明しています。
ターンをするときに両足の真上で安心安定している腰(身体の重心)を進行方向に、出来れば下の方に、動かさなければいけないのです! それも動いているスキーを追い越して、そう自分の身体を投げ出すかのように!
ひぇ~ そんなこと出来な~い!
無理もございません、
我々は産まれて歩く事を覚えてから一度もそのような「身体が足を追い越して身を投げ出す」なんて動作をあえてしたことがないのですから。アッ学校の体育の授業時は別、跳び箱や前転はまさに足の位置よりも重心を先に前に動かす動きですね。そ れと水泳の飛び込みもそう。いずれにしろ最初は怖いッ!と思われる方の方がまともです。
すみません、、
この怖ッ!と思う動きを(ちょっとでも)して頂かないとパラレルターンが出来ないのです。それもスルスルと滑る雪の上で、スピードに乗ったスキーの上で。
でもご安心下さい。 最初のうちは身体を投げ出す!という過激な動きは必要なく、 普段歩くときにちょっと身体を前に動かす、という行動を頭の中で理解して実行出来ているだけで十分です。そう歩ける方なら既に先行動作は出来ているのです。
ここでなぜ?そんな怖い思いをする先行動作をしなければいけないのか? それはエッジをスムースに切り替えすために必要な動作、だからなのです。
切りかえすって??
今乗っているエッジからもうひとつのエッジに乗り換える事をスキー用語でエッジの切り替え、と呼んでおります。おっとこれは前回のセクションでカバーしましたね。
2通りしかないエッジの切り替え方法。
1、スキーを外に動かしての切り替え、身体は動きません。
2、両方の膝を(身体を進行方向&下に)動かしての切り替え、スキーは動きません。
「1」はシュテムターンの動き。
「2」の動きがパラレルターンには必要な動作。これが出来ないと左右のスキーのエッジを同時に切り替える事ができないのです、よってパラレルターンが出来な い、この先行動作というのはパラレルへのキモ とも言えるでしょう。
とは言っても、、
身体の重心を、自分の行きたい方向に動かして行く、、 それもスキーを動かすより先に身体全体を、、 なんて器用なことは最初から出来なくて当たり前です。そもそも身体重心と重心、質量重心と、、一言で重心と言ったっていろんな重心がある、、そのうえ身体の重心だってどこにあるのか?それも動いているスキーの上で感じる事もムリな話しで。
なのでまず、、 40才のスキーヤーのみなさんにはターンをするときに、 ターンをしたい方を見て、 両手をちょっと前に出して、 内側のストックを軽くついて、 勇気を出してターンの内側に身体を移動させる、 で十分です。
慣れてきて、スピードもちょっと上がるようになってきたら、 胸をターン内側に入れてあげる、
胸が出来るようになったらお腹の上、 それに慣れたら、おへそのあたりからターンの内側に入りこむ、 もっと慣れてきたら両膝のことも考えてあげて身体の先行動作と同時に両膝を行きたい進行方向に動かしてあげると完璧ですね。
そして前に動いてしまった身体を追いかけて両方のスキーが後ろから追っかけてくる! そんな感じが体感出来るようになれば スゴイ!ことなのです。
また「2」の身体が進行方向に積極的に動いてのエッジ切り替えができるよう になるともう一つ良い事があります。
それは?
スキーが勝手に方向を変えてくれる。ということ。 そう行きたい方向に身体を運んであげると、一生懸命にスキーを動かさなくて
も自動的にスキーが方向を変えてくれる、という我々40才のスキーヤーのためになん とも都合の良い事が起きるのです。
この自動的にスキーが下を向く、事は次回ご説明しましょう。
スキーデジタル教本「40才からスキー」からの一部転載です。
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