ショートターン じみチャンネル51

パラレルターンを通して基本的なスキー操作が出来てきたら?お次は応用編!

パラレルターンが出来るようになると、楽しく安全に滑れるシチュエーションがたくさん増えてきます。そしてこんなときに「コブや新雪もうまく滑れるようになりたい、、」なんて欲が出てくるのも不思議ではありません。 ここではパラレルターンを基本とした応用力を高める様々なテクニックをご紹介していきます。

ターンをしているときに足がばらけないでパラレルスタンスのままで大回りや中回りができるようになったら、
小回りにチャレンジ。
小回り、英語で言うとショートターン。
すみません ウェーデルンという言葉はもう使っておりません。ウェーデルンは 「犬のしっぽ振り」という意味のドイツ語、犬がお尻を起点にして左右にしっぽを振り出しているのがスキーのテールを左右にすばやく振り出していたターンに似ていたから、そう呼ばれていました。だからウェーデルンのイメージはスキーのトップ(先端)は動かずにテール(後端)を左右に振り出すものでした。

しかし今どきの40才からのスキーヤーはウェーデルンではなくてショートターンをマスターします。なぜならばショートターンの方が色々な状況下で有効的にスキーをコントロール出来るからです。スキーをコントロールするのは、安全に楽しく滑るこの本の目的とするところなので。
「ゆっくりリズムのパラレルターンが出来るから、あえてショートターンはいいです、疲れるし」と言われる40才からのスキーのアナタ。
確かに中回りや大回りのパラレルターンが出来ればスキー場のほとんどのバーンは安全に楽しく滑る事が出来ます。でもスキー場によっては幅が狭いコースがあって小回りターンが出来ないと降りて来れない時もあります。また圧雪されていない非圧雪(オフピステとも言います)のパウダー新雪やコブバーンを滑る状況に出くわしたとき、小回りが出来ると逆にリズムが取れて楽に滑れるときもあります。ヨーロッパのオフピステを滑るときにはガイドさんの滑った小さなターン弧に合わせてターン を描かないとイヤ~な顔をされるだけではなくて、人のシュプール(滑った跡)を大きなターン弧で踏んづけていくとグループの他のメンバーから怒られたりしますよ。
そしてテンポが早く素早い正確なスキー操作が必要になるショートターンをマスターしておくと、中回り(ミディアムターン)や大回り(ロングターン)をしたときに余裕をもって足を動かす事が出来るようになります。
なによりもショートターンが出来るとカッコ良いじゃないですか!(笑)
と、言う訳でともあれショートターンにチャレンジ!
ショートターンと言っても特別な技術は必要ありません。中くらいのゆっくりとしたリズムで滑っていたターンの弧をもっと小さくしただけのものがショートターンです。ターンの弧って?分かりにくいですよね、ターンの半径、と言った方が分かりやすいかもしれません。
ターンの半径が小さくなる事以外は前回カバーしたパラレルターンのための動作となんら変わりはありません。しかしターンのリズムが早くなり、ターンの弧も小 さなものになるのでスキーの方向がめまぐるしく変わり、同時にスキーと身体の位置関係や、重心の移動もゆったりとしたベーシックパラレルと比べてラディカルに激しく変わるので、そのへんがハードルになるかも?
ショートターンに必要な、素早いながらも正確なスキー操作が出来るようにいくつかを見直して行きましょう。
(もう一度)ポールワーク 前回ポールワークの事をちょっとお話ししましたけど、今回もう一度。 ショートターンは何よりもテンポ・リズムが大切。 人間、足を動かすより手を動かす方が得意なようで、、 とりあえず手を動かして素早いターンをしてみましょう。 ショートターンに限らずストックワークすべてに言えるのですが、 ポール(ストック)を振るときに手は振らないように、手を振りすぎると逆に全体の動作が遅くなってしまいます。

内足
外足だけではなくて内足・内スキーも素早くターンの弧に合わせて動かすのが ポイント。逆に内足をターンの弧に合わせて早く動かせるようになったら、
ショートターンをマスターした、と言えるでしょう。

上体の安定
腰から上の身体の事をスキー業界では上体、と言っております。

下は下半身、と呼んでいる方が多いかな?
ショートターンをしているときは下半身がスキーと一緒にみぎひだりとあっち こっちに忙しく動きますが、、
上体は常に山の下(谷)を向いています。 下半身が左を向いているときでも、上体は谷。 スキーが右を向いているときでも、上体は谷方向。
これが上体の安定。 と言う訳で身体全体がターンの度にギュギュとねじれます。
このねじれをアメリカでは「上体と下半身のセパレーション・ムーブ」 上半身と下半身の別々動き、と呼んでおります。
このねじれ運動が、これまた我々の日常生活で出てこない動きでありまして、、ちょっとマスターするまでややこしい。ビデオの中ではねじれ運動を体感するためのトレーニングのひとつであるダブルポールプラントをご紹介しています。両方のポール(ストック)を同時に使うことによって自動的に上体が安定するのです。

フォールラインを考える
フォールラインとは?
最大傾斜線。ジミーが小学生6年生の時に信州木島平牧の入(もう閉鎖されました)で初めて聞いた最大傾斜線、全然意味がわかりませんでしたね(笑)
わかりやすく言って、
手に持ったボールを山からコロコロと転がした時、ボールが下に転がっていくライン。山を上から下に滑る降りるスポーツであるスキーターンは、ショートターンに限らずこのフォールラインを常に意識しなければいけないことの一つ。

ショートターンでは特にこのフォールラインを意識していただきたい。フォールラインを真ん中にしてその左右に丸いターンの弧を描くようにするとリズム良くターンをつなげることが出来るでしょう。
いかがですか?ショートターン??
小難しいかもしれませんが、これから整地を飛び出してコブや新雪パウダーも楽しもうという「40才からのスキーヤー」には必要なテクニックなので根気よく練習していきましょう。もしカベに突き当たったらビデオで紹介している「し」の字ターンを1回だけ、そして2回、3回、、との基本トレーニングの確認も有効。
スピードが出過ぎることなく、左右にショートターンを続けられるようになったらいよいよコブ斜面にチャレンジです。


スキーデジタル教本「40才からスキー」からの一部転載です。

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