開高健先生に会ってきました。

（オリジナルは2011年6月にアップ。昔のブログからの転載です）

オレが「先生」と呼ぶ方は多くいらっしゃいますが、
この方は特別なお人。

開高健 先生。

大学4年生の時かな？
開高先生の書かれた代表作をほとんど読んでいたオレは先生が80年代に入ってからオーパシリーズで世界各地に釣りに出かけることを知るとすぐに
「これから釣りのガイドになりたいと思っている大学生です。世界にいる先生のお知り合いのガイドさんをどうぞご紹介下さい。」
と手紙を出したのです。

それから数週間後(それこそ2〜3週間だと思う)先生から返事がきて、カナダのバンクーバー島にいるボブさんをご紹介していただいて、それから流れ流れ着いたのがコロラド、というわけ。

コロラドに落ち着いてからもカナダでのテレビ撮影に呼んで頂いたり、東京でのワインパーティーに呼んで頂いたり、と。

86年の夏にはじめてお会いしてから3年後にガンで亡くなってしまった開高先生。

先生が長年住まれた茅ヶ崎のご自宅がいまでは記念館になっていると聞き、、

先生に24年振りに会ってきました。

開高先生、
大変ご無沙汰しておりますがそれからもナントカとアメリカでプロガイドやっています。
それもこれも先生からのお手紙が良いスタートだったからです。
本当にありがとうございました。

と心の中で言ったら、
先生が目を細めて
「久しぶりやな〜
今はこちらの世界にいるんだけども、アナタはもうちょっとそちらの世界で人生を楽しみなさいや。
盃に口を一度付けたら最後まで飲み干さなくてはあかんで〜」
と言ってくれたような気がしました。