ミズーリ川 モンタナ州 じみチャンネル81

じみチャンネル、久々!でございますな、、
夏の本業である釣りガイド仕事が始まってしまうと、ゲスト様の面倒を見ているのが精一杯でビデオを撮っている暇がない、、ことに気づき、、

メイ吉のイエローストーン国立公園でのサマーキャンプにかこつけて、キャンプの前後に我々の釣り旅行も付け加えてそこでじみチャンネルを撮ろうか?と思いましたが、、、
最初の釣り場は流れが早く、ボ〜っとしているとチコちゃんに怒られるばかりではなくところどころにある岩(まぁその岩裏がホットスポットでもあるのですが)に激突してしまうマディソン川での釣り、、ボートを操船しながらのビデオ撮りは出来るはずもなく、、

マディソンの後に4時間かけて移動してきたモンタナ州のちょうど真ん中にを流れるミズーリ川。
ここは一言で言うと?

「流れている湖」

ボートのスピードを流れと合わせると、流れるフライがピタッと流れに乗って湖でキャストしているような錯覚。しかし、川の真ん中は流れがしっかりあってそこではボートをその場に止めることが出来ずに下流にもっていかれるほど。川幅が100メートル強あるし、ザワザワと流れる急流がないためそのコシの強い流れを視認することがむずかしい。

ウエーディングをしようとすると5歩も進めばもう胸まで水が来てしまう。ウエーディングで楽しめるポイントはそこかしこにあるけど、アイダホ州のヘンリーズフォークのように歩いて対岸に渡ることは出来ない。
動いている湖のような変化のない流れでも注視するとやはり早い流れと遅い流れが交わるシームがあったり、密集している藻と藻の間にちょっと深いポケットがあったりして、ポイントはちゃんとある。地元のガイドたちは毎日そこをドリフトしているのでそのポイントを丁寧に突いてくる。(それをオレは横目で見させていただいてポイントを盗んでいるのですが、、今回も3、4箇所、エッ ここにおサカナがいるんだ〜、という新しい発見がありました)

見た目はゆっくり、実は粘り強い流れのホルター湖下のミズーリ川。
そんな強い流れの中で育っているレインボーたちはみんなトルクたっぷりの強さ。
フッキング後のファーストランは無理に止めようとすると3xティッペットでも一瞬で切られ、
#16, #18サイズの針はほぼ全部伸ばされる、、(でも#20以下だとフックが全部食いこんで口と一体化する感じで逆に伸ばされなかった)
5xティッペットはできれば使いたくない、、
1m前後のジャンプは当たり前、、
良子ちゃんはフッキングした後、自分のラインからロッド3本分離れたところでジャンプするレインボーを見て、あっ そこで違うサカナがジャンプした〜!と言っておりました。
それが自分のレインボーと知らずに、、

8月第1週は、トライコ、カディス、ミッジ、ペールモーニングダンそしてベイティスもみな一斉にハッチする混成ハッチ。
気に入った虫だけをセレクティブに丁寧に捕食しているレインボーもいれば、トライコのスピナー、それもスピナー一匹づつ食べているのではなくてズズズッ〜と一気にまとめて5~10匹ほどのスピナーをすすりこんでいるレインボー、かと思えば#14の働きアリに出てきたり、働きアリの40cm下につけた#22ジブラミッジのドロッパーを食べてくれたり、ライズが無いところから#8ホッパーにバーンと出たり、ニンフをボートからボ〜ッと流していても突然ストライクするし、、、とレインボーらしくそれぞれ個性豊かなおサカナがいるので、自分が好きな釣り方で一日中楽しめるミズーリ。
ガイドさん達を見ていてもゲスト様の希望通り小さいドライを丁寧に流しているボートもあれば、大きなドライを投げているボートも、そして一番多いのはビギナーでも楽しめるインジケーター付きのニンフで本流流し、、

太マッチョな体格をフルに使ってのファイトはミニスティールヘッド。
アァこれが本来のレインボー釣りの楽しみなんだな〜 と、、
ミズーリの愛称は Big Mo ビッグモー。
大きな青空の下、大きな川で、大きくて元気いっぱいなレインボーをのびのび釣ることが出来るミズーリ。
日本からは遠いディスティネーションですが日本のフライフィッシャーに是非一度来ていただきたい、そんな川です。